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サラリーマンでも副業のアドセンス収入を青色申告できるよね?できない場合ってあるの?

目安時間 10分

手軽に始められるアドセンスですので、サラリーマンが副業でアドセンスで稼いでいるっていうケースって意外と多いです。

そんな感じに稼いでくると心配になってくるのが、税金を給料から天引きされているものとは別に払わなくてはいけないのでは?確定申告も必要になるんじゃないの?っていうこと。

サラリーマンとして給料をもらっている方が、アドセンスから生じた所得が20万円以上になった場合には確定申告が必要になります。

そして、この確定申告には2種類の方法があって、一つが『白色申告』、そして、もう一つが『青色申告』と呼ばれるものです(余談ですが、ちょっと前までは、白色申告は申告書の色が白、青色申告は申告書の色が青で見分けがついていたんですが、、、)。

『青色申告』って、『白色申告』と違って、ちゃんとした帳簿を作らなくてはいけない代わりに、特典も盛りだくさんなので、できれば『青色申告』やりたいって思う方が多いんです。

じゃあ、サラリーマンが副業でアドセンス収入を獲得し、確定申告まで必要になったタイミングで、青色申告を選択して確定申告することはできるのでしょうか?もし、できないとしたら、どんな時ができないんでしょうか。そんなことをまとめてみたいと思います。

サラリーマンが副業で稼ぐアドセンス収入を青色申告で確定申告できるのか?

そもそも、サラリーマンが副業の所得を申告する確定申告って、どんな税金に関する申告なんでしょうか?

所得税に関する確定申告ですよね。

所得税って、各人が稼いだ「所得」っていうものに対して課税していまして、所得税法では、この所得を次の10個の種類に区分しています。

1、利子所得
2、配当所得
3、不動産所得
4、事業所得
5、給与所得
6、退職所得
7、山林所得
8、譲渡所得
9、一時所得
10、雑所得

例えば、サラリーマンが会社から毎月もらえる給料については、「5、給与所得」に該当しますし、会社を退職するときにもらえる退職金については、「6、退職所得」に該当することになります。

その一方で、副業のアドセンス収入は、「4、事業所得」もしくは「10、雑所得」に該当します。

どっちでもいいのでは?って思うかもしれませんが、特典がいっぱいつく『青色申告』で確定申告するためには、「3、不動産所得」「4、事業所得」「7、山林所得」のいずれかの所得がある方に限られるんです。

そのため、サラリーマンが副業で稼ぐアドセンス収入が「事業所得」に該当すれば青色申告可能ですが、「雑所得」に該当する場合には青色申告できないことになります。

アドセンス収入を青色申告できるとどんな特典があるの?

アドセンス収入を青色申告する時には何個かの特典があるのですが、その中でも、特に次の2つはとっても大きなメリットとなります。

最大65万円所得を少なくして申告できる「青色申告特別控除」を採用できる

事業所得が生じる事業を営んでいる青色申告者については、所得が生じる取引について複式簿記で帳簿を作り、貸借対照表及び損益計算書を確定申告書に添付して、法定申告期限内(所得が生じた年の翌年の3月15日まで)に確定申告書を提出している場合には、所得から最高65万円を控除して申告できるという青色申告特別控除っていう制度を適用することができます。

例えば、白色申告で所得が100万円と計算されていたとしても、青色申告ができる人であれば、35万円(100万円-65万円)の所得として計算できることになります。

所得税は、所得×税率で計算されますので、当然ながら所得が少ない方が、税金として支払う額は小さくなりますので、この「青色申告特別控除」を採用したいんです。

仮に赤字がでた場合には以降3年間の所得と相殺できる「純損失の繰越し」を採用できる

事業をやっているとどうしても赤字になってしまうこともあります。

白色申告ですと、赤字が出てしまったとしても、他の期間の利益とその赤字を通算(相殺)するなんてことはできませんが、青色申告ができる場合には、赤字が出てしまった翌年以後3年間にわたって繰り越し、黒字の所得と相殺するという「純損失の繰越し」っていうことができます。

赤字が出てしまうことは痛いですが、翌年以降の所得を少なくできるっていう特典はありがたいですよね。その分だけ、税金の支払いを少なくすることができるんですからね。

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例えば、白色申告で1年目の所得が△(マイナス)30万円、2年目の所得が100万円の場合、1年目は所得税は0(所得がマイナスの場合には、所得が0として税金は計算されます)、2年目の所得税は100万円×税率として計算されます。

一方で、青色申告で1年目の所得が△(マイナス)30万円、2年目の所得が100万円の場合、1年目は所得税は0(所得がマイナスの場合には、所得が0として税金は計算されます)、2年目の所得税は70万円(100万円-30万円)×税率として計算されます。マイナス30万円の所得分は税金が少なくなるのはイメージできますよね。

こんな特典があるんですから、副業でアドセンス収入が発生してきた時には、「開業届出書」と「青色申告承認申請書」っていうものを提出して、青色申告できるように備えるんです。

アドセンス収入が事業所得だとこんなメリットもある

青色申告であると、「純損失の繰越し」っていう制度を採用できるといいましたが、白色申告であったとしても、アドセンスより所得が事業所得に該当する場合で、アドセンスによる所得がマイナスとなっている場合には、他の所得と通算できる『損益通算』っていう制度を適用できるんです。

例えば、アドセンスを副業としてやっていて、その所得が△(マイナス)30万円で、本業の給与所得が200万円あった場合には、この△30万円と200万円とを通算して、税金計算できるんです。

170万円(200万円-30万円)×税率=所得税

っていう風に計算されるので、事業所得のマイナス分が通算されない場合に比べて、税金を少なくすることができるんです。

青色申告承認申請書を提出して青色申告に備えれば副業のアドセンス収入は青色申告できるよね?

「開業届出書」を提出した時点で、アドセンス収入は事業所得として認定され、そして、「青色申告承認申請書」を提出した時点で、青色申告の確定申告書を作って、青色申告の特典を受けることって可能だよね?って思っていませんか?

厳密にいうと、これだけでは、アドセンス収入は「事業所得」と認定されずに、後々の税務調査で、「雑所得」として認定されてしまい、青色申告の特典を受けられないっていうこともあり得るんです。

いわゆる副業としてアドセンス収入を得るっていうことが「事業」に該当するかどうかっていうことが判断の分かれ目になっていまして、「事業」に該当するかどうかについては、「開業届出書」を出したとかという形式的な要件ではなく、実態として、「事業」と判断できるかどうかにかかっているんです。

じゃあ、どんな判断基準があるかというと所得税法で明確に記載されていませんが、裁判例などで一定の基準が示されています。

1、自己の計算と危険において独立して行う業務か?
⇒費用の負担は自分だし、損がでたら自分がちゃんとそれを被るのか
2、営利性・有償性か?
⇒稼ぐためにその事業をやっているか
3、反復継続しているか?
⇒1度限りではなくて、継続して行われる事業か
4、事業的な規模か?
⇒その事業は自分の生計を維持するうえで重要な収入源となっているか

etc

が総合的に判断されて「事業」に該当するかどうかが決められるんです。

そのため、アドセンス収入がちょっとしたお小遣い程度であったりする場合には、後々の税務調査で、『事業的な規模』として認められずに、「雑所得」として、確定申告のやり直し(修正申告)を要求される可能性があります。

「雑所得」となっていますと、青色申告のメリットや事業所得の損益通算っていうメリットを活かせなくなってしまい、追加で税金を徴収される可能性もあります。

まとめ

サラリーマンが副業でアドセンス収入があるような場合、その収入を得ることについて、「開業届出書」や「青色申告承認申請書」を提出したことをもって、即、その所得が『事業所得』となり、青色申告のメリットを受けられるとは限りません。

稼ぐ目的を持って、事業的な規模で、反復継続的にその事業を行っている事実がないと、後々の税務調査で税金を追加で取られるケースもありますので、注意は必要です。

もし、こちらで取り上げた例以外でも、ネットビジネスをやっていて、税金や経理処理などで疑問に思うことがありましたら、 お気軽にご質問ください。

ご質問ございましたら、こちらのページの下にある『コメントフォーム』にご質問頂くか、もしくは、『質問箱』を用意しておりますので、そちらにコメント頂けますとありがたいです。

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管理人のけんけん先生です。

普通に顔出ししてもよかったのですが、税理士資格を持ちつつ、サラリーマンもしているので、、、何かと面倒じゃないですか、、、それなので、このブログでは「けんけん先生」として活動しています。

私は、普段、経理マンとしてお仕事しつつ、こんな感じでネットビジネスもやっています。

税理士さんが税金を解説するための税金関連サイトは星の数ほど作られています。

そんな税理士さんたちが作っているサイトですが、ネットの世界で情報を発信しているにもかかわらず、ネットビジネス専門の税金関連サイトって、ほとんどないです。

ですが、私は、このサイトを通じて、ネットビジネス専門の税金関連情報を発信しています。

なんで私がそんなサイトが必要だと思って、このサイトを立ち上げたのか?を書くと長くなってしまうので、こちらにまとめてました。

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